Mとは、5年前にも富士山に登っているのだが、その時は8合目を頂上と思いこんでいて、山頂である剣が峰まで行かずに帰ってきてしまったのだ。
Mは去年から登山づいている、二人でマレーシアのキナバル山にアタックをかけて、その勢いで夏には富士山の剣が峰を制し、登山家野口健の青木ヶ原樹海清掃ボランティア活動まで参加している。彼の帽子には野口さんのサインが燦然と輝いている。うらやましー(ToT)/~~~
一緒に登ってみてわかったのだが、彼は登山に向いている。素質があるのだろう。心肺機能が強い、足腰も強い。
私も人並みに体は鍛えている方なのだが、膝が弱く、頭痛も彼に比べて起きやすい。登山とテニスとスノボに関しては、悔しいが彼に軍配をあげておこう。
さて、7月17日の夜22時に埼玉県からMの車で険しい山道を越えてズンズンズンと行きました。夜中の2時過ぎに富士山須走り登山口に到着。
山開きをして2週間余りだが、われわれと同じように早朝からアタックをかけようとしている同志たちが道路わきに駐車しようと空きスペースを探してウロウロ。駐車して5時まで仮眠。
しっかし、寒かった。 早速、山をなめるな!!と洗礼を受ける。
登山装備に着替えて仮眠。おやすー。
早朝5時、装備を確認し登山口へ向かいだした。
久しぶりの富士山。どんどんテンションが上がります。
天気は、あいにくの小雨。しかし、山の天気はすぐに変わる。
雲の上に行けば晴れだろうと簡単に考える。きっと、俺みたいな楽観的な人間が遭難するのだろう。今回色々と自然の凄さと人間のちっぽけさを学ばせていただきました。
『ずぐおおおーーーーーーーーーーーーー!!!』
カーブを曲がるとそこは雄大な富士であった。
雄大雄大雄大雄大雄大雄大雄大ーッ。
圧倒的なデカさで眼前に立ちはだかるMt.富士。
『やってやる。やってやるって。』
闘志がわきあがってきやす。
おおきいねー。とにかく、実際見てみたらいいよ。日本人なら一回は登ってみたらいいと思うよ。
登山開始です。
まずは、林をどんどんと抜けて行きます。
しばらく登ると、劇的に景色が変わります。
森林限界です。
マレーシアのキナバル山でも体験しましたが一気に樹木が無くなり視界がぐわーっと開けます。
でも、高山植物は頑張ったりしとるのです。
雲海がすばらしいわ。
下界を見下ろしましょう。
最初はテンションが高くてもっていたのだが、6合目を超えたあたりから急に眠くなってきた。それに加えて雨と風の洗礼が二人を襲います。
わたしの100円ショップのカッパはあっという間にズボンが破れ、破れた裾を縛って雨をしのぐ始末。最悪です。
やっぱり、前日2時間くらいしか寝てないのはあかんね。
しかし、Mは働いて運転までしてきたのに一向にペースが落ちません。
私だって、体力には自信があるんじゃい。と思うのですが、Mの登山ペースはヤル奴だなと思います。いつも、俺の前を歩き、俺がちゃんとついてきているか確認してくれるMに愛を感じます。ありがとうM。
7合目。風雨は一段と激しさを増し濃い霧におおわれ山頂は見えない。
溶けきっていない雪も残っている。
あまりの、苛酷さと睡魔に負けてMに小屋で1時間休もうと提案。
びしょびしょになった靴下のまま仮眠室で泥のように眠る。
お世話になりました。山男にゃほーれーるなよー♪
想像していた以上に今回の富士は手強い。軽装で来てしまったことがここになって悔やまれた。
しかし、上には上が、いるものである。明らかにジーパンと皮靴出来ている人や、体感温度10度以下なのにTシャツ短パンで登ってる方。
いったい何なんだと世の中は広いな、人それぞれだね。と感じました。
山小屋があるたびにMが用意してくれた飲み物とお菓子をいただく。
ほんとに、6合目、6.5合目、7合目、7.5合目、8合目、山頂と毎回休憩を取りながらお菓子を貪り食った。
仮眠を取ったら元気です。
風雨に耐えながらゆっくりゆっくりと呼吸をしっかり意識しながら一歩一歩8合目を目指します。
正午、ようやく8合目山小屋に到着。前回の富士登山では8合目から御来光を拝みました。
山小屋で、1000円の牛丼。富士山プライスです。
うまかったよ。ほんと、うまかった。富士山で食べる物は何でも下界の5倍くらいはうまく感じるね。ホントです。
山小屋は登山者でいっぱい。
みんな、安堵と満足感でいっぱいの表情です。和やかです。
外国人の方たちも結構登ってます。(^−^)
真っ白な灰だぜ。
さて、腹ごしらえもしたとこで今回のメインイベント本当の山頂である剣が峰3776mへ。
8合目の山小屋から剣が峰までは片道30分程度、晴れていれば火口なども拝めて最高の景色とのことですが、この日は全く違いました。
まさに、サイレントヒル状態。(ゲーマーなものですいません。)
霧が凄い凄い。風も暴風が吹き荒れておりました。ほんとに、台風並みの風力でおとな二人が(二人ともちっこいですが)しゃがんで踏ん張らないと倒れそうになるくらいでした。剣が峰に通じる一部では、崖の部分にガードがなく、落ちたら死ぬ場所もあるのです。ほんまに、注意に注意を重ねて、剣が峰まで向かいましょう。
ほんと、異様な世界です。自然は凄いよ。見たことないけど、さいの河原、黄泉の国を旅しているようなイメージでした。
やっとこさ剣が峰到着。もう、達成感でいっぱいになりましたわ。
風景は楽しめなかったけれど、ある意味凄い体験と絶景を目の当たりにして大満足でした。でも、登山は晴れに限るね。やっぱり。
やったどー!!!
下山は下山で膝に爆弾を抱えている私にはやっぱりきつかった(+o+)
もちろん、登山よりは圧倒的に早く降りてこられるんだけど。
下山は崩れる砂地を滑り降りてくる感じなのでちゃんとした登山靴推奨です。でないと、靴の隙間から砂利が入ってきて痛いよ。
膝ががくがくになりながらも夕方5時に帰ってきました。
今回は約12時間のゆっくりペース。
Mは去年この半分程度で登って降りてきています。凄いわ(^^)/
Mよ。これからも、いろいろな山を登りたいね。
みんなも富士さん是非一度は登ってみてください。

